なぁ。そこは僕も引っかかってはいたんだよ」
「小山さん、俺は耍麤gさんの死は事故なんかじゃ無いような気がするんです」
「ン?」
「ハッキリとこうだ!とは言えないんですが、耍麤gさんは殺されたんじゃないかって思うんです」
「???」
「登山屆をきちんと出して、予定通りに小屋へ宿泊している。でも、もしも泊まった人間が耍麤gさん本人で無かったとしたら?」
「!」
「耍麤gさんじゃ無い別人が、耍麤gさんの名前で宿泊したとすれば、寫真を見せられても見覚えが無くて當然です。でも、そうだとすると、何故わざわざ他人の名前で宿泊したのか? 何か後ろめたい事でもなければ、普通そんな事をする必要はありません。だから、犯罪の可能性があるんですよ」
「でも、漢波羅君。まさか、君は警察が事故死として処理した件を獨自に眨�伽瑜Δ盲蒲預Δ螭袱悚勝い坤恧Δ停俊�
「はい、そのつもりです」
「漢波羅君、確かに不自然な點はあるよ。でも、一度、警察が出した結論を覆すのは容易な事じゃない。ましてや、犯罪性がある事なら尚更(なおさら)だ。耍麤gさんを殺した人間がいるとすれば、この件に関わる事で君にだって危害が及ばないとも限らないんだよ」
「それは分かってます。でも、生來の好奇心がそれを許さないんです。それに、僕は部屋住みの三男坊で、女房子供もいませんから。なぁに、大丈夫です。自分の身に危険が及びそうになったら、その時は撤退しますから」
「本當にそうしてくれよ。仮にも君は漢波羅家の御曹司(おんぞうし)なんだし、ここのバイトに僱うのだって、最初は躊躇(ためら)ったくらいなんだから」
俺の熱意と一度こうだと決めたら曲げない性分(しょうぶん)に根(こん)負けしたのか、小山は渋々とながらも事件の「捜査」を認めてくれた。
10月14日、水曜日、午前7時── 。
こうして俺は、主人の小山と仲間達に別れを告げ、一足早く北罰Ц噝∥蕒頦ⅳ趣摔筏郡韋坤盲俊�
第2章 二人の「