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第1部分

は昨日、現場で撮影した耍麤gさんの寫真です。プリンタが無いので、デジカメの小さな液晶畫面でしか見る事が出來ませんが???いかがですか?」

「さあ???見覚えの無い顔ですね???あ、丁度いいや。漢波羅君も見てくれないかな?」

「はい、何ですか?」

小山と仁科達のやりとりを一部始終目にしていた俺ではあったが、さも何も知らないと言ったそぶりで答えた。元々、人一倍好奇心旺盛な俺にしてみれば、本當は「待っていました」と言った所なのだが。

「昨日、涸沢嶽沢で見つかった滑落遺體(オロクさん)の寫真なんだが、一昨日(おととい)、うちへ泊まっていったらしいんだ。でも、あいにくと寫真を見ても、この人の事を全然思い出せなくてね。ひょっとしたら、漢波羅君なら何か憶(おぼ)えているかなと思って」

俺は小山から渡されたデジカメの液晶畫面を食(く)い入(い)るようにじっくりと見た。滑落の際に出來た裂傷や打撲痕を差し引いても、顔の損傷は比較的軽微だ。それにも関(かか)わらず、正直全く思い出せない顔である。

「俺の勝手な憶測かも知れませんが、この人、ここへは泊まっていないんじゃないかな?」

一同、顔を見合わた後(のち)、仁科が口を開いた。

「登山屆にここへの宿泊予定が書かれていたし、小山さんにも確認してもらったけど、実際に宿帳(やどちょう)の中にも耍麤gさんの名前があったんだよ? 単に憶えていなかっただけなんじゃないの?」

「刑事さん、俺は昔から一度見た顔は忘れない方だし、寫真の男性は男の俺から見てもハンサムで特徴的です。もし、泊まっていたなら、ましてや一昨日の客だったら、憶えていない筈無いですよ」

「確かに漢波羅君は人の顔を覚えるのは天才的だからなあ。バイト初日に初めて顔を合わせた全員の顔と名前を即座に覚えたし???仁科さん、漢波羅君が見覚えが無いって言う以上、ひょっとしたら、ここへは泊まらなかったのかも知れませんよ」

小山がすかさず助け船を出してくれた。しかし、仁科は尚も跡�盲�い�勝い瑜Δ饋�

「でもねぇ???耍麤gさんの死因は後頭部を強打した事による脳挫傷なんだけど、血痕を含め稜線上で誰かに石で後ろから頭を毆られたり、爭ったり襲われたりした痕跡は無いし、第一、現場は大キレットに次ぐ罰Ц嚦k走の険路だからね。普通に考えれば、足を滑らせた単なる滑落事故と言うのが妥當な所だと思うんだけどねぇ」

仁科は耍麤gの死を滑落事故として全く疑っていない。登山屆と宿泊。この確認さえ取れれば、あとは型通りの捜査をして早々と打ち切りたい、そう言った印象だ。まあ、事件は次から次へと舞い込んでくる。警察が今回の件だけに専念していられない事は俺にも分かるのだが???

その日、仁科達3人の刑事は北罰Ц噝∥蕒丐炔搐蓼輟⒁釗障律健H士皮螆蟾妞蚴埭堡堪嘛w騨署では事件性に乏しいとして耍麤gの死は滑落事故として処理してしまった。とは言え、俺はどうしても跡�盲�い�勝ぁR歡饒郡摔筏款啢賢�欷勝ぐ長�償堡摔丹欷郡妊預λ激い玀ⅳ毪�ⅳ餞煲隕悉恕⑺{沢の死に対する不審感が益々募ってくる。元々、好奇心旺盛な俺にしてみれば、一度気になり出すと自分自身が跡�盲工毪蓼欽{べずにはいられない。思い餘(あま)った俺は、消燈前の小山を訪ねた。

「あの��⑿∩餞丹蟆⒔瘠瀝紺盲趣いい扦工�俊�

「漢波羅君、どうしたんだい?」

「小山さん、もうすぐ小屋仕舞(じま)いって言うこの時期にこんな事を申し出るのは大変恐縮なんですが、バイトを上がらせて頂けませんか?」

「何かあったのかい? ひょっとしてご家族の誰かが入院されたとか?」

「いえ、そう言うんじゃないんです。実は例の滑落事故の件で???」

「ン?」

「仁科さんら警察は耍麤gさんの死を滑落事故死として処理しましたが、俺にはどうにも引っかかるんです。宿泊してた筈なのに寫真を見ても、全く顔を思い出せない」

「確かに一度目にした顔は絶対に忘れない君が、見覚えが無いって言うんだから