の宿を求めて観光案內所を訪ねた俺は、ここからバスで來た道を少し下(くだ)った所にある一軒の溫泉宿を紹介された。弓折嶽(ゆみおりだけ)、槍ヶ嶽、罰Ц哌B峰に源(みなもと)を発する左俁(ひだりまた)、右俁(みぎまた)の流れが、丁度、新罰Ц撙嗆悉銫丹昶煙鉲ǎà�蓼郡�錚─趣勝搿¥餞吻辶鰥藪欷�氳醯à模─陿頦蚨嗓轆�盲克�私褚工嗡蕖幹釕角P(しんざんそう)」はあった。
今日はもう何も出來ないし、折角、奧飛騨溫泉郷の最奧(さいおう)にある新罰Ц呶氯�蓼扦浹盲評搐郡韋饋L�枺à遙─悉蓼欄撙い�ⅳ長嗡拮月�臥慈��繃鰥仿短祜L呂へと浸かる。蒲田川河畔(かはん)にある露天風呂は、川上(かわかみ)に抜戸嶽(ぬけどだけ)、川下(かわしも)に焼嶽(やけだけ)を望み、周囲には丁度始まったばかりの紅葉が彩りを添える。川の潺(せせらぎ)に耳を傾けながら浸かる露天風呂は最高だ。普段、都會のス��雪‘銭湯で溜飲(りゅういん)を下げている俺にとっては、この上も無い贅沢(ぜいたく)だ。夕食に出された飛騨牛のステ���庵激�盲郡貳⒄�搜預κ聼oし???と部屋で寛(くつろ)いでいると、やおら攜帯電話が鳴った。木村未來からだ。
「もしもし」
「響資さん? 未來です」
「どうしたの?」
「どうしたのって???一昨日(おととい)、昨日と2日間、電話が無かったから、ひょっとして響資さんの身に何かあったんじゃ無いかと心配になって電話したんじゃないですかぁ」
「それは、ゴメンゴメン」
「ところで、今どこですか? 響資さんさえ良かったら、これからどこかで食事でもと思ったんですけど???あ、2回もおごってもらっちゃったから、今回は私がおごりますよ!」
「ありがとう。気持ちは、とてもありがたいんだけど、それはちょっと無理なんだな。実は???今、岐阜にいるんだよ」
「岐阜?」
「うん、耍麤gさんの足跡を追って松本を訪ねたんだけど、そこから、平湯溫泉、そして、新罰Ц呶氯�丐絨{り著いちゃってね」
「て言うか、本當は誰か『いい女性(ひと)』と一緒に溫泉旅行でもしているんじゃ無いですか?」
電話越しだが、どうやら彼女はふくれているようだ。思わず目に浮かぶ。
「本當だって。君に噓ついても仕方ないだろ?」
「信じてますよ、私だって。平湯と新罰Ц撙坤勝螭疲浚浚棵販�菠轆筏皮い腠戀Yさんが羨(うらや)ましかっただけですぅ」
「おいおい???俺だって擼Г嬰搶搐皮い朐Uじゃないんだよ」
俺は、松本を訪ねてから今日までの経緯(いきさつ)を彼女に話した。
「それじゃ、深山係長が耍麤g課長を殺したって言うんですか?」
「いや、まだ深山さんが耍麤gさんを殺したって決まった訳じゃ無い。今の所は、その可能性が高いって言うだけだよ」
「でも、響資さんは深山係長を疑っている訳でしょ?」
「まあね」
「で、これからどうするんですか?」
「明日の早朝、宿を出発して、新罰Ц撙�樗{沢さんの遺體が見つかった涸沢嶽沢へと登ってみるよ」
「それじゃ、明日はまだ戻ってこられないんですか?」
「ああ。新罰Ц撙蛟緋�靄kするけど、日帰りは無理だろうから、明日は稜線の山小屋へ泊まるよ。そっちへ戻れるのは明後日(あさつて)か???明明後日(しあさつて)になるかなぁ」
「分かりましたぁ???」
彼女は淋(さみ)し気(げ)な聲で答えたが、こればかりは仕方がない。ここは彼女に我慢してもらうしかない。
「ところで、未來さん、一つ約束して欲しい事があるんだけど」
「何ですか?」
「深山さんが耍麤gさんを殺した可能性が高いとは言え、まだ『クロ』と決まった訳じゃないし、會社では深山さんに、ごく普通に接してもらいたいんだ」
「普通に?」
「そう、普通に。何事も無かったかのようにね。それと、未來さんが俺と會ったり、電話で連絡取り合ったりして