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第22部分

「ん、うんっ……」

「イっちゃっていいよ」

耳元で囁かれて、歩の體が健人から離れた。何をするのかと目で追っていると、歩の顔が股間に近づく。ぎょっとしている間に、パクリと銜えられて健人は激しく動揺した。

「な、何してっ!」

驚きすぎてさっきまで込みあがってきた熱が一気に引いた。目の前に突きつけられている光景が強烈過ぎて、見ていられなかった。歩は何も言わずに、舌を動かして指もそれに合わせる。驚いて引いた熱が、また戻ってきた。まるで、波のようだった。

「や、ぁ、ちょっ……!」

「イきたいなら、イっていいって」

「あっ、でも、このままじゃっ……!」

口の中に出すなんて健人からしたら考えられないことだった。パンツのゴムに手をかけられ、一気にずり下ろされる。膝下までズボンと一緒にパンツも下ろされて、まだ明るいリビングにひどい慘めな格好で寢転がっていた。

眩むような光景だった。

「や、だっ……、あゆっ、むっ!」

「ヤダって言う割には、こっちは、我慢できなさそうだよ」

指で裡の筋を撫でられ、健人は背中を仰け反らした。我慢が出來なくなり、足ががくがくと震えてくる。腰に溜まった熱は、前へ前へと進んでギリギリのところまで達していた。

「はっ、うっ、んんっ……、イくっ……!」

言ったと同時に歩の口の中へ吐き出してしまった。體が硬直してゆっくり息を吐きだすと、歩の口が體から離れた。喉が動いたのを見て、羞恥に駆られた。とんでもなく恥ずかしいところを見られ、イかされ、飲みこまれたのだ。こんなにも恥ずかしいことは無い。今まで経験したこと無いぐらい、恥ずかしかった。

「顔、真っ赤だよ。健人」

歩の手が睿Г松欷嬰啤⒂H指で擦られた。上半身は首まで服を捲りあげられていて、下半身は膝までズボンを下ろされている。恥ずかしいどころではなかった。

「だって、お前が!」

「さて、健人が気持ちよくなったことだし、そろそろ俺も……」

歩の手が再び健人の下半身に伸びようとしたとき、バタンと車のドアが椋Г蓼胍簸�劋長à俊6�摔悉餞螆訾怯倉堡貳⑿�vの様子を伺う。父と母が帰ってくるのは、今日の夜か明日の朝と聞いていた。まだ午後4時だから、帰ってくるには早すぎた。

ガチャと玄関が開く音が聞こえて、健人はすぐにズボンを履いた。もたつく手でチャックとボタンを椋Г幛啤⑹駐蓼菕預轆ⅳ菠槨欷糠�螄隴私丹恧埂6�藫Bってソファ��俗�輟⑿�vに背を向けた。

「たっだいま�� �

元気な聲が聞こえて、二人は気まずそうに振り向き「……お帰り」と予定よりかなり早く帰ってきた母に、苦笑いをした。

手軽な荷物で帰ってきた母とは裡腹に、父は重たい荷物を引き摺りながら家へと入ってきた。この気まずい雰囲気を可笑しいと思われる前に、歩は立ち上がって「手伝うよ」と父が抱えている荷物を手に取った。

「健人」

「……何?」

話し掛けてきた母に、健人は出來るだけ普通に答えた。腰に手を當てた母は「今日の夕飯、買い物行ってきたの?」と高圧的に尋ねてきた。機嫌が悪いのかどうかは分からないが、少しだけ様子が摺�盲皮い俊�

「……まだ、だけど? 母さん、疲れてるんだから、今日は俺がやるよ。買い物も今から行くし」

「じゃぁ、今日はもうご飯食べに行きましょ。健人に家のことをまかせっきりにしちゃったし。歩君、何が食べたい?」

突然話しかけられた歩は、それに驚き、ゴトンと持っていた荷物を落としてしまう。

「え、あ……、食べたいもの?」

「そう。健人も何か食べたいものある?」

歩から視線を健人に移され、なんて答えていいのか分からなかった。そっと歩に目を向けると、歩も困ったように笑うだけで何も言わない。今は食べ物よりも、どうして帰ってきたのだという気持ちのほうが強かった。怪しまれないよう、普通に接するのが